日本人観光客お断り!?理解されない飲食店側の気持ち
こんにちは、mio(mio (@miolog_) )です。
本日沖縄県那覇市にあるラーメン屋、麺屋八重山styleさんが日本人客の入店を拒否したと明かし、様々な意見が飛び交っています。
「言ってる意味が分からない」などの意見もありますが、飲食店で働く身として声を大にして言いたい。
「日本人お断り」が良いか悪いかは別として、
気持ち分かる!!!
今回は飲食店側の気持ちを代弁して、Facebook、Twitterなどに溢れるコメントに勝手に返信していこうと思います。
なぜ「日本人お断り」なの?
そもそもなんで日本人客の入店をお断りすることになったかというと「マナーが悪いから」この一言に尽きると思います。
麺屋八重山styleさんでは、
- 1人一杯注文というルールを守らない
- 店内に飲食を持ち込み、食べたり飲んだりする
- 乳幼児入店禁止にも関わらず、連れて入る
- アルバイトを怒鳴りつける
これらの行為から店への影響を考え、日本人客の入店を拒否するという判断に至ったとのことです。
飲食店側からの反論
本当に飲食店で働くこちらとしても「言ってる意味が分からない」意見が多くて、ちょっと面白かったです。
乳幼児入店禁止について
乳幼児入店禁止は、差別ではないのか
わたしの担当している店舗も、基本的に乳幼児の来店はお断りしています。
これはたくさんの理由がありますが、一番の理由は「危険だから」です。
泣くとうるさいから、などの理由からではありません。
もちろん全従業員が全てのお客様に目を配り、安全に食事を楽しんでいただけるよう努力はしています。
ですが、どれだけ注意していたとしても、乳幼児の予期せぬ行動に備えることは正直難しいんです。
- お皿や水をひっくり返して、火傷したり水がかかる
- トレンチで下が見えにくい従業員にぶつかって、怪我をする
- 酔っ払ったお客様が絡んだり、トラブルに巻き込まれる
このような事態になった時に、最低限の人数で営業しているため対応することができません。
居酒屋などの飲食店では、多くのお客様が飲酒、喫煙をしているため、乳幼児に安全な環境を提供することが出来ないんです。
安全のため、トラブル防止のため。
差別などではなく、しっかり乳幼児のことも考えて入店を禁止にしているんです。
飲食物の持ち込みについて
飲食店に他の店で買ったものやペットボトルを持ち込む人なんて、見たことない
いや、毎日のように見ます。
めっちゃ居ます。
そして普通に飲んでる人も、全然います。
食べ物や他の店で買った飲み物に関しては「食べ終わって(飲み終わって)からの入店をお願いします」と 注意させていただきます。
ですが、ペットボトルなどカバンに入っていて出して飲まれるのは、もはや注意する気も失せます。
非常識な人だな〜と影で笑っています。
食べ終わってからの入店をお願いしても、「この店のものも食べるんだから良いでしょう」と持論で対抗してくる方もいますが、なぜ店のものを食べるから他の店のものを食べても良いということになるのか教えて欲しいです。
他の店で買ったものを食べたり飲んだりするなら、自分のお店で提供するものを食べに来たお客様に席を譲ってあげて欲しいです。
持ち込み料払っていただけるなら好きにしていただいて構いませんが、本来持ち込み料もバースディケーキやお客様の好きなワインなどを持ち込む際にいただくものであって、さっき買ってきたチーズドックを食べるためにあるわけではありません。
「あのお客さんが食べてるやつ、ちょうだい」と他のお客様に言われて「あれどこどこのお店で買ったらしいですよ?」なんて、自分の店のお客様をライバル店に斡旋しているのと変わりませんからね。
一人一杯の注文について
体調がすぐれないなどで一人一杯食べれない時もあるのに、そんなルール守れない
なら外食せずに家で寝てましょう。
一人一杯食べていただけるお客様に、席を譲ってあげてください。
居酒屋にも居ます。
2人様で来店されて「お水2つください。」
「他の飲み物を頼まれずにお水を飲まれるお客様には、お水代をいただいております。」と説明すると、「水道水でいいから」などと言われます。
いや、そうゆう問題じゃないんですよ。
要するに一人一杯もワンドリンク制も「何も頼まずに居られると、席も埋まっちゃうし売り上げにもならないから、最低限のお金は使って」ということなんです。
特に今回の麺屋八重山styleさんはカウンター8席と狭めなお店なので、回転数が命です。
二人で一杯しか頼まれないお客様より、他の一人一杯食べてくれるお客様を通したいんです。
インスタ映えのために頼んだ料理の写真を撮るだけで食べないお客様などが問題になっていますが、わたしからすればそっちの方が100倍マシです。
食べようが食べまいが、売り上げに繋がってますから。
お店を営業していくためには、ある程度売り上げが必要なんです。
海外に出店しなかったことについて
日本人お断りなら、なんで日本に出店したんだ
日本人のマナーがここまで悪いと思ってなかったし、日本で生活しているからでしょう。
日本に出店しながら「日本人お断り」なんて、かなり勇気のいることだったと思います。
案の定、叩かれてGoogleマップでは「麺屋日本人お断りstyle」なんて店名までいじられる始末です。
こうゆうことするから、お断りにしたんです。
苦渋の決断だったと思います。
売り上げが下がる覚悟も、もちろんしていたと思います。
そうせざる得ないほど、追い込まれたんでしょう。
アルバイトも辞め一人で店を切り盛りし、マナーの悪いお客様に対応して…
海外の人にもマナーの悪いお客様はいるかもしれませんが、麺屋八重山styleさんでは日本人の方がマナーが悪いお客様が多かったんでしょう。
日本に住んでいる以上は日本に出店する以外ないでしょうし、金銭的な問題もあります。
日本にある店なのに「日本人お断り」の判断をさせたのは、我々日本人なんです。
良いか悪いかは別として
個人的な意見で言えば「日本人お断り」自体には、こんだけ書いておいて矛盾してしまいそうですが、反対です。
マナーを守り、何度も足を運んでくれるリピーターの方を切り捨ててしまう形になりますし、批判を浴びてしまいお店のイメージが下がります。
ですが、気持ちだけは本当によくわかります。
前の記事で書いたように、日本人は「お客様は神様です」の本当の意味を勘違いしている人が多すぎます。
他の店の飲食物を持ち込んだり、従業員を怒鳴るなんて日常茶飯事。
飲食店で働く我々は、これからもそんな世界で戦わなきゃいけないのでしょうか?
飲食店で働く人間として、飲食店で食事をする機会のある人間として、今回の麺屋八重山styleさんのFacebookの投稿はかなり考えさせられるものでした。
飲食店側の気持ち、全て理解してほしいとは言いませんが、少しだけで良いので理解していただければ嬉しいです。
以上、mio(mio (@miolog_) )でした。