お客様は神様!?飲食店店員が語る「迷惑な客」
こんにちは、mio(mio (@miolog_) )です。
「お客様は神様」なんて言葉が広まってからというもの、わたしたち飲食店店員は日々迷惑なお客様たちに悩まされています。
皆さんは迷惑なお客様になっていませんか?
今回は飲食店店員が日々感じている「迷惑なお客様」について、紹介していこうと思います。
これを読んで当てはまることが一つでもあれば、今後気を付けましょう!(笑)
「お客様は神様」の本来の意味は?
「お客様は神様です」誰もが一度は聞いたことがあると思います。
この言葉は、演歌歌手の三波春夫さんが宮尾たか志さんとの対談の間に生まれた言葉だそうです。
宮尾「三波さんは、お客様をどう思いますか?」
三波「うーむ、お客様は神様だと思いますね」
歌う前に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な技をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様と見て、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです。
わたしも今回調べて初めて知りましたが、このような意味だったんですね。
ということは、お客様側が「お客様は神様だろ!」というのは間違えで、こちら側が「お客様は神様だと思って接しよう!」ということなんですね。
これは、結構誤解されていた方も多いのではないでしょうか。
本当にいるの?こんな迷惑なお客様たち
飲食店で働いたことのある方なら、誰もが経験したことあるであろう、迷惑なお客様を紹介していきます。
ほぼ愚痴みたいになりそうですが(笑)
店員を「おい!」と呼ぶお客様
「おい!」「お〜い!」
常識的な方々は、こんな人いるの?と思う方もいるかもしれませんが、これ意外と多いんです。
わたしたち従業員は、奴隷でもなければ友達でもありません。
まずどんだけ仲良い友達だとしても「おい!」なんていうべきじゃないですが…
「お願いします」とまで言えとは言いませんが「すいません」「お姉ちゃん」「お兄ちゃん」くらいは言えるんじゃないでしょうか?
わたしは「おい!」と言われたら、とりあえず一回無視です(笑)
もう一度呼ばれたら「あ〜わたしのことだったんですね〜」と笑顔で対応しますが、内心かなりイラついてます(笑)
このような横柄なお客様への注意喚起に、店先に張り紙を貼った「大衆和牛酒場コンロ屋」さんが一時期話題になりました。
これ好き pic.twitter.com/EMWbL9G4Nq
— 銀嶺 (@gin_shiru) July 21, 2018
わたしの店舗にも、ぜひこの張り紙貼らしていただきたい。
飲食業界では拍手喝采ではないでしょうか。
何度も足を運んでくださり、ある程度の関係ができた間柄であれば、「おい!」と呼ばれても嫌な気持ちにはなりません。
ですが、初めて会うお客様に「おい!」と言われたら、すごく嫌な気持ちになります。
心当たりのある方は、今後二度と言わないようにしましょう。
「おい!」と呼ばれた店員は、内心「どんな育ち方してきたんだろう」と鼻で笑わっていますよ。
「さっきと同じの」と注文するお客様
お客様が1人や2人しか入らないお店ならまだしも、毎日100人近くのお客様を相手にしている飲食店の店員には、あなたがさっき何を飲んでいたかなんて、いちいち覚えていられません。
「さっきと同じの」と言われたら、なるべく店員同士で情報交換して答えを導き出そうとはしますが、かなりのタイムロスですし、面倒です。
お店によりますが、ドリンクを作る担当、ドリンクや料理を運ぶ担当など役割分担をしているお店なら、なおさらタイムロスになってしまいますし、ドリンクを作る担当の人はどこのお客様が何を飲んでいるかなんて把握してません。
酔っ払って気持ちよくなっているお客様には面倒なことかもしれませんが、メニュー名を伝えてあげてください。
「さっきと同じの」と「レモンサワー」は、そこまで文字数も変わりませんから(笑)
これと似ているのが、「いつもの」と注文するお客様。
店員は「いや、知らんし」としか思っていません。
完全にテレビの見過ぎです。
「いつものってなんですか?」って聞かれるの、めっちゃダサいですよ(笑)
週3で来ていただいて毎回同じものを頼むお客様から言われたら、こちらも覚えていますが、1ヶ月に1回くらいの頻度では覚えていません。
店員はロボットではないので、忘れることもあります。
しっかりメニュー名を伝えてあげてください。
嫌な絡み方をしてくるお客様
こちらも楽しく会話をするのは嫌いではありません。
「お姉ちゃん何歳?」「彼氏は?」くらいなら普通に答えますし、嫌だなとは感じません。
ですが、「旦那さんとの夫婦生活の頻度は?」など、かなり踏み込んだことを平気で聞いてくる人がいます。
お酒が入って気持ちよくなっているんでしょう。
ですが、わたしはシラフです。
なんなら仕事中です。
全く笑えませんし、ドン引きです。
わたしはまだ夜のお仕事の経験があるので笑って交わせますが、 そうでない子は不愉快極まりないと思います。
これは店員に対してだけではなくお客様同士でも、同じことです。
周りに聞かれているという意識をもちましょう。
下品すぎる会話をしているお客様には、注意させていただくこともあります。
仲間内ではありますが、あくまで公共の場なのを忘れないようにしましょう。
店員に対してもお客様同士でも、節度を保って会話を楽しみましょう。
すごく忙しい時に絡んでくるお客様もいらっしゃいますが仕事が遮られるので、できれば空気を読んでください。
必要以上に急かしてくるお客様
「この後用事があるので、少し急いで提供してもらえますか?」
「二次会を○時に予約しているので、それに間に合うように少し急いでもらえますか?」
もちろん大歓迎です。
できる限り急がせていただきます。
ですが「早く持ってきて〜」「生!早くしてね!」など、待たせているわけではないのに必要以上に急かしてくるお客様。
普段から順番を守らないのでしょうか?
家と勘違いしているのでしょうか?
わたしたちはあなただけに雇われた、専属の店員ではありません。
お店にはあなた以外のお客様がいることを、忘れないでください。
無断キャンセル
これ、本当にやめてほしいです。
もはやお店に来ていただいてないので、お客様でもありません。
予約してくださっているお客様は来るものと思って、発注したり仕込みをしたり、お客様のためにお店は様々な準備をしています。
せめて、電話一本するようにしましょう。
キャンセル料がかかってしまうお店もありますが、体調不良や事件や事故に巻き込まれたお客様からキャンセル料を取るお店なんてほとんどありません。
理由をしっかり電話で伝えていただければ、納得しますし追求もしません。
理由がなくても、電話はするようにしましょう。
遅れる場合も一緒です。
友達同士なら約束の時間に遅れる場合は連絡するのに、なぜお店の予約時間に遅れるときは連絡しないのでしょうか?
仕事が終わらない、電車が遅延してる、様々な理由があるでしょうから、連絡いただければ何時間でも待ちます。
ですが連絡いただけない場合、他のお客様を案内してしまう可能性もあります。
そうなったら遅れて来られても案内できる席はなくなってしまいます。
行けなくなった時も、遅れてしまう時も、必ず電話してください。
「カスハラ」をするお客様
カスハラとはカスタマーハラスメントの略です。
カスタマーとは消費者。ハラスメントとは、嫌がらせ、いじめ、苦しめることという意味があります。つまり、カスタマーハラスメント(カスハラ)とは、消費者からの嫌がらせのことです。
これは上にあげた可愛いものではなく、殴る蹴る、土下座強要、脅迫などを指します。
クレームは、お店の成長のためにもありがたいですが、クレームも行き過ぎればカスハラになりかねません。
これに関しては迷惑というより、論外です。
わたしも過去に「ただにしないなら二度と来ないぞ!」とお客様に脅されたことがあります。
脅したり、暴力を振るえば要求が通ると思っているのであれば、大間違いです。
ただ警察沙汰になって損をするのはお客様だけなので、やめましょう。
こちらとしても事情聴取などされるので、時間の無駄です。
あくまで人間同士、普通のことを普通に
いかがでしたか?
最後の項目は別にしても、当てはまる行為をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
「お客様は神様です」は、あくまで店員側の気持ちの話です。
勘違いして「お客様は神様だぞ!」など思わないようにしましょう。
店員とお客様という立場ではありますが、あくまで人間同士。
敬語を使えと言っているわけではありません。
普通のことを普通にしていただけるだけで、店員は大喜びです。
今後食事に行かれる際は、意識してみてください。
(もちろん意識しなくても、神様みたいに優しい方が大半ですが。)
以上、mio(mio (@miolog_) )でした。